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こんにちは、皆さん、植田です。
本日の日経新聞を開いたら、副島隆彦氏の新著の宣伝が出ていました。
『ドル亡き後の世界』(祥伝社)です。
いまや、軍国少年世代の話題ー東京裁判や靖国神社などーも時代遅れになってきた感がある時代になりました。
アメリカ問題を中心に、言論活動を20年にわたって行っている副島氏の時代が来たようです。
彼が想定する近未来のシナリオはこうのようです
2010 アメリカが恐慌突入 日本の株価も暴落
2012 IFM=世界銀行体制の終焉 「新世界通貨」誕生
2015 新しい世界銀行が誕生
では、私たちはどうしたらいいか。
* ドル建て資産は〈実物〉に移せ 金価格はさらに急騰する
* 日経平均下落の時に買う推薦60銘柄一覧
本書の内容は
・ 日本は保有する米国債を売却せよ
・ ドルに代わる国際通貨が必要ー中国の中央銀行総裁が書いた衝撃論文
・ デリバティブの処理から導かれる1ドル=10円の理論
・ ドル覇権の終わりは、このようにやってくる
以上のような具合です。
さて、どうでしょうか。
2015年になれば結果が出ています。私は、事実に語らせることにします。
2008年の夏に始まったアメリカ経済の危機の問題では、私は、資本主義がこれで終わるのか、という疑問を抱きました。100年に一度の危機、というグリーンスパンの指摘を見てのことです。
しかし、資本主義が終わる、と主張している人は、今の時点で、ほとんどいません。
終わるのは、資本主義ではなく、アメリカの覇権です。
ここの区別は重要です。
資本主義が終わる、となると、それこそ「近代文明」の問題の心臓部に入ります。
しかし、アメリカの覇権の終わりであれば、近代文明の中での権力の交代です。覇権国が、かってイギリスからアメリカに移った如く、アメリカが衰退した後は、別の国に移る、と。とはいえ、ここは、アメリカに代わりうる大国があるか、という現実的な、具体的な問題が出てきます。
たとえば、中国はどうか。
アメリカが第二次大戦終了の時、イギリスに代わって世界の覇権国になったとき、アメリカ一国で世界経済のGDPの40%を超えていました。
中国もやがてそうなったとき、アメリカから覇権を奪うか。
しかし、中国が世界の覇権国となったとき、人々の行動原理はどうなるのか。
資本主義経済は可能か。
副島氏の新刊の宣伝を見る限り、株式の推薦をしていますから、さすがに「資本主義の終わり」は想定していないようです。資本主義が終われば株式市場も消滅です。
この問題でのジャック・アタリの解決は、資本主義はそのままに、世界政府を樹立して、金融界のインサイダーたちを管理せよ、です。
資本主義の終わりを告げる主張が出てこない限り、誰が考えても、このへんの提案に収斂するでしょう。
問題は、アメリカが、自国もその他の大勢の一人となる世界政府に従うか、です。
あの、「シティ・オン・ザ・ヒル」(丘の上の輝やけるマチ」を建設するという自負を持って建国した人たちの国です。アメリカという国は誕生した時から、世界をリードするのは自分たちだ、という野望(アンビシャス)にあふれていた人たちです。
しかし、相対的にアメリカの覇権ぶりは衰退していくことでしょう。
アメリカの力は、主として3つに分類できます。
軍事力、経済力、そして大学での技術力の産出などのソフト・パワー。
世界経済が全体として上昇して、アメリカのGDPがその他大勢の先進国の一つとなっていく今の機運はもはや逆転しないでしょう。すると、3つの支柱のうち、一つは終わります。
あとは軍事とソフトパワーです。
日本はどうしたらいいか。
アメリカの衰退に備えることです。
私は、この点では、酒井直樹氏が指摘した「アイデンティティによる日本人の管理」の問題を一刻も早く日本人が解決する必要があると思っています。戦後の日本人がアメリカから自立できないでいる最大の理由です。
日本人が独立自尊の精神さえ身につければ、軍事問題(安全保障問題)も、経済システムの問題も、あっという間に前進するでしょう。
今は、日本人の精神の中核がアメリカに管理されたままです。
これでは、カメの歩みで前にすすむしかありません。
戦後史を見れば、その通りになっています。
なにしろ政権交代が日本国憲法施行されてから62年もかかりました。
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