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松井、MVP/渡辺喜美議員、立場がなくなった

 投稿者:ウエダ  投稿日:2009年11月 5日(木)15時40分17秒
編集済
  こんにちは、皆さん、植田です。

 松井がやったじゃないですか。
 日本人初のMVPです。
 おめでとうございます。

 午前11時半頃、テレビを見ていたら臨時ニュースがあり、松井がヤンキースの優勝決定戦で大活躍とのこと。2点ホームランに、2打点ヒット。アナウンサーが言うには、「現在4回を終わったところです。このままでいくと、松井選手は日本人初のMVPになりそうです。」

 ということで、さっそくNHKBSを見てみました。
 やっていました。
 松井の3打席を見ました。
 松井が登場すると、観客席はスタンディング・オペーションとなりました。
 そして、2打点となるツーベースヒット。
 観客席からは、MVPコールが沸き起こりました。

 こういう時の松井は、ちょっと盛り上がらないですねえ。
 いつもと同じ冷静沈着の表情。
 きっと試合後に爆発するのでしょう。
 やったぜー!!

 ヤンキーズのユニフォームを着てワールド・シリーズで優勝するためにアメリカに渡った松井でした。
 ここにもう一人、夢をかなえた日本人が誕生しました。

 一人目は野茂、二人目はイチロー、三人目は松井。
 大リーグに挑戦する日本人は増えましたが、こんなところでしょうか。
 大輔は、マネーを稼いだ選手、ということで記録に残るでしょうか。

 本日の昼の一時は、久しぶりに、ちょっとした興奮を味わいました。
 松井、ありがとう。

 以下、朝日新聞の速報記事から。
 「【ニューヨーク=村上尚史】大リーグの第105回ワールドシリーズは4日、当地で第6戦があり、ヤンキース(ア・リーグ)がフィリーズ(ナ・リーグ)を7―3で下し、通算4勝2敗で9年ぶり27度目の優勝を果たした。松井秀喜は2回に先制の2点本塁打を放つと3、5回にもそれぞれ2点適時打。1試合6打点のシリーズのタイ記録をつくり、日本選手初のシリーズ最優秀選手(MVP)になった。

 5番・指名打者で先発した松井は2回無死一塁で今シリーズ3本目の本塁打を右翼席へ打ち込んだ。3回2死満塁では中前2点適時打、5回1死一、二塁では右中間に2点適時二塁打を放つなど4打数3安打。03年の大リーグ移籍後、自身初のワールドチャンピオンに輝いた。

 http://www.asahi.com/sports/update/1105/TKY200911050116.html


 さて、話題は代わって、昨日の衆院予算委員会の最後の質問者が渡辺喜美氏でした。
 持ち時間が55分とのこと。
 私は全部を聞きましたが、どうにもこの人はツキのないの人です。

 「みんなの党」の立ち上げ発表がノリピーの逮捕(保釈だったか)と重なり、完全にメディアから消された、と。本当はそこで大ブレークするはずだったのに、と質問の最初にぼやいていました。

 しかしそれよりも自民党を離脱後、彼が選んだポジションが大失敗です。
 何を言うかと思えば、「事務次官の職を廃止せよ」と。
 鳩山首相が軽くいなしていました。「事務次官の職は、官僚をまとめるものです」

 つまり、これまで政治家主導ではなかったのは、閣僚会議で決定することはすべて事前に事務次官会議で決められたことばかり、という政治慣行があったからでした。
 しかしこれは政権交代が決まったと同時に終わりました。
 以来、事務次官が政治を主導することはなくなっています。まだたった二か月ですが。

 というわけで、渡辺氏、いまやその立場が無意味になりました。
 「みんなの党」に入った江田憲司氏も、先のことを考えると、何か手を打つ必要があるでしょう。

 私が心配するのは、猪瀬直樹氏です。
 自民党が政権与党だった時代には大きな意味があった猪瀬氏のポジションですが、民主党政権になってからは、高速道路無料化は問題だ、と言うしかなくなりました。
 どうするのでしょうね。

 というか、自民党政権時代に行われた猪瀬氏などによるゲリラ戦は、政権交代によって本格的な戦争に入りました。官僚党対政治家党の戦争です。
 メディアの報道を見ていると、いつ官僚党が復活するかと、メディア関係者たちは実に大きな好奇心をもっているようです。つまり、逆に言えば、いつ民主党は政治家主導にギブアップするか、と。

 そうはなるものか。
 いかに失政が続いたとしても、国民主権を政治権力の場で執行する政治家主導の立場だけは譲るな。
 とはいえ、まだ民主党の政策を私たちが判定するには、早すぎます。

 来週、オバマ大統領が来日するのに合わせて普天間基地問題にメドをつけようとしているようですが、時間が足りないでしょう。
 安全保障問題は、民主党の守備範囲外にあった問題です。
 オン・ザ・ジョブで自分たちのポリシーを作っていくしかないわけです。

 しかし、政局の動きをエンターテイメントとみなせば、政権が交代したことで、毎日が面白い見ものになっています。
 Have some fun today!
 

英文の「S+V+O」語順の由来

 投稿者:ウエダ  投稿日:2009年11月 4日(水)19時37分56秒
編集済
  こんばんは、皆さん、植田です。

 副島・英文法からの話題です。

 英語の語順がいかにして現在のようになったか。
 現在のように、というのは、S(主語)+V(動詞)+O(目的語)、です。
 ここを示唆している印象を受ける一節がありました。

 「pleaseの2通りの使い方

 このpleaseという語(wordワード、いわゆる〈単語〉のことを、言語学では正しくは〈語〉という)は、もともとは、〈喜ばせる〉という他動詞の動詞である。したがって、基本は、〈ある事柄が人間を喜ばせる〉という使い方から始まる。
 This book(あるいはThis news あるいはThis baseball game)pleased me.(ディス・ブック・プリーズド・ミー)

 で、〈この本は、(このニューズは、この野球の試合は、)私を喜ばせた〉が、そもそもの使い方である。
 やがて、このmeという〈人間目的語〉が文章の頭に出て、倒置(inversion,インヴァージョン)して、Iが主語になり、〈人間主語の文〉となって、

 =I was pleased with this book.
     got               this news.
                       this baseball game.

となった。こっちの〈私はこの本を読んで楽しかった。おもしろかった〉の〈私は〉を主語とする文の使い方のほうが、もとのThis book pleased me.よりもふつうだとされる。」『英文法の謎を解く』p.51

以上です。
 問題は、「やがて」というところです。
 この「やがて」の中に、何があったのか。
 西洋人の精神に何があったので、その転倒が起きたのか。

 興味深いことに、この転倒はデカルトの精神革命とパラレルです。
 これはハイデッガーが詳しく説明していますが(たとえば、『ニーチェ2』平凡社から出ています)、デカルトが「我思う、ゆえに我あり」と言いだすまでは、主体となるのは、デカルト以後の客体でした。すなわち、デカルト以前の人々の意識にとって、自分の目の前にあるもの、自然界なり、それらの個別の事物なりが、主体として意識されました。
 まさに、副島氏が例文で挙げたように、this bookが主体でした。

 これをデカルトが転倒させました。
 考える我が、以後、主体になる、と。
 で、考える我(私)が主体となると、当然、それまで主体と見なされていた自然界なり、個別の事物は客体になります。

 と、こんな具合に、主語と客体語の転倒の問題を説明しようとすればできるわけですが、しかし、デカルトよりも前のチョーサーの英文では、すでにその転倒が起きていたのではなかったのか、と思います。
 昔読んだことがあるのですが、ちょっと今は忘れました。

 ちなみにデカルトはフランス人であり、ラテン語とフランス語で哲学の本を書きました。英文とは直接関係ありませんが、西洋人の意識構造がその文法に反映される、という意味で、以上のように推測してみました。
 

副島・英文法について

 投稿者:ウエダ  投稿日:2009年11月 4日(水)14時20分44秒
編集済
  こんにちは、皆さん、植田です。

 副島氏の話題が出てきたところで、もう一つ。
 私が副島氏の存在を知ったのは、アメリカ問題ではなく、その一つ前の英語問題でした。
 ちくま新書から出ている彼の英語シリーズは傑作だと思っています。
 日本人にとっての英語問題のポイントが押さえられています。

 副島氏の新書に刺激されて渡部昇一氏が『英文法を撫でる』という新書を出ましたが、批判のピントがずれていました。

 私が見る副島・英文法の核心はここです。

 「Someone does something sometine somewhere.
 誰かが、何かを、した、ある時、ある場所で

 これだけのことが分かれば、あとは、それぞれの場所に、適当な英語を放り込んでゆくだけだ。
 これは、1主語(subject,サブジェクト)=主体=主人公=「私」=「人間ということと、その主語が、2何かをする(do)ということと、3〈目的語(object,オブジェクト)=対象=客体、客観=もの=物体に対して働きかけるのである。その次に〈いつ〉〈どこで〉という時間・空間概念が現れるので、4時間の副詞句、5場所の副詞句とつながる。これだけで世界はできている。たったこれだけだ。このように欧米人は自分たちのコトバのことを考えている。」『英文法の謎を解く』p.60

 まったく素晴らしい一文です。
 その通り。

 で、私の副島英文法に対する期待は、なぜこのような構文になるのか、でした。ここを明快に示してほしい、と。
 残念ながら、ここの説明は今もありません。

 というわけで、さきほど書いた語順の問題は、副島氏が提起して、そのまま未完になっているこの問題を解決するという目的があります。

 答えはすでに出ています。
 近代精神がその語順を必要とする、というものです。

 あとは、それと日本語の語順の関係の問題です。
 日本語の語順はいかなる日本人の精神が生み出したのか、と。
 

副島隆彦氏の新著が面白そうだ

 投稿者:ウエダ  投稿日:2009年11月 4日(水)13時58分11秒
編集済
  こんにちは、皆さん、植田です。

 本日の日経新聞を開いたら、副島隆彦氏の新著の宣伝が出ていました。
 『ドル亡き後の世界』(祥伝社)です。

 いまや、軍国少年世代の話題ー東京裁判や靖国神社などーも時代遅れになってきた感がある時代になりました。
 アメリカ問題を中心に、言論活動を20年にわたって行っている副島氏の時代が来たようです。

 彼が想定する近未来のシナリオはこうのようです
 2010 アメリカが恐慌突入 日本の株価も暴落
 2012 IFM=世界銀行体制の終焉 「新世界通貨」誕生
 2015 新しい世界銀行が誕生

 では、私たちはどうしたらいいか。
 * ドル建て資産は〈実物〉に移せ 金価格はさらに急騰する
 * 日経平均下落の時に買う推薦60銘柄一覧

 本書の内容は
 ・ 日本は保有する米国債を売却せよ
 ・ ドルに代わる国際通貨が必要ー中国の中央銀行総裁が書いた衝撃論文
 ・ デリバティブの処理から導かれる1ドル=10円の理論
 ・ ドル覇権の終わりは、このようにやってくる

 以上のような具合です。
 さて、どうでしょうか。
 2015年になれば結果が出ています。私は、事実に語らせることにします。

 2008年の夏に始まったアメリカ経済の危機の問題では、私は、資本主義がこれで終わるのか、という疑問を抱きました。100年に一度の危機、というグリーンスパンの指摘を見てのことです。
 しかし、資本主義が終わる、と主張している人は、今の時点で、ほとんどいません。
 終わるのは、資本主義ではなく、アメリカの覇権です。

 ここの区別は重要です。
 資本主義が終わる、となると、それこそ「近代文明」の問題の心臓部に入ります。
 しかし、アメリカの覇権の終わりであれば、近代文明の中での権力の交代です。覇権国が、かってイギリスからアメリカに移った如く、アメリカが衰退した後は、別の国に移る、と。とはいえ、ここは、アメリカに代わりうる大国があるか、という現実的な、具体的な問題が出てきます。

 たとえば、中国はどうか。
 アメリカが第二次大戦終了の時、イギリスに代わって世界の覇権国になったとき、アメリカ一国で世界経済のGDPの40%を超えていました。
 中国もやがてそうなったとき、アメリカから覇権を奪うか。
 しかし、中国が世界の覇権国となったとき、人々の行動原理はどうなるのか。
 資本主義経済は可能か。

 副島氏の新刊の宣伝を見る限り、株式の推薦をしていますから、さすがに「資本主義の終わり」は想定していないようです。資本主義が終われば株式市場も消滅です。

 この問題でのジャック・アタリの解決は、資本主義はそのままに、世界政府を樹立して、金融界のインサイダーたちを管理せよ、です。
 資本主義の終わりを告げる主張が出てこない限り、誰が考えても、このへんの提案に収斂するでしょう。

 問題は、アメリカが、自国もその他の大勢の一人となる世界政府に従うか、です。
 あの、「シティ・オン・ザ・ヒル」(丘の上の輝やけるマチ」を建設するという自負を持って建国した人たちの国です。アメリカという国は誕生した時から、世界をリードするのは自分たちだ、という野望(アンビシャス)にあふれていた人たちです。

 しかし、相対的にアメリカの覇権ぶりは衰退していくことでしょう。
 アメリカの力は、主として3つに分類できます。
 軍事力、経済力、そして大学での技術力の産出などのソフト・パワー。

 世界経済が全体として上昇して、アメリカのGDPがその他大勢の先進国の一つとなっていく今の機運はもはや逆転しないでしょう。すると、3つの支柱のうち、一つは終わります。
 あとは軍事とソフトパワーです。

 日本はどうしたらいいか。
 アメリカの衰退に備えることです。

 私は、この点では、酒井直樹氏が指摘した「アイデンティティによる日本人の管理」の問題を一刻も早く日本人が解決する必要があると思っています。戦後の日本人がアメリカから自立できないでいる最大の理由です。

 日本人が独立自尊の精神さえ身につければ、軍事問題(安全保障問題)も、経済システムの問題も、あっという間に前進するでしょう。
 今は、日本人の精神の中核がアメリカに管理されたままです。
 これでは、カメの歩みで前にすすむしかありません。
 戦後史を見れば、その通りになっています。
 なにしろ政権交代が日本国憲法施行されてから62年もかかりました。
 

日本語の表記文字と、語順

 投稿者:ウエダ  投稿日:2009年11月 4日(水)10時44分58秒
編集済
  こんにちは、皆さん、植田です。

 日本語の問題では、文字としての日本語の問題があります。
 日本語は、漢字とひらがなとカタカナで構成されています。

 私は息子の歴史の教科書で、ひらがなとカタカナがいかに形成されたのか、その生成プロセスを知りました。
 実に簡単な表記の生成でした。
 教科書の説明はこうです。

 「カタカナは漢字のへんやつくりから、ひらがなは漢字の草書体から発達しました。」

 「阿」という漢字文字  阿、この文字の左側の部分が→アとなります。
 「伊」→イ
 「宇」→ウ
 「江」→エ
 「於」→オ

 ひらがなの場合。
 以→い
 呂→ろ
 波→は
 仁→に
 保→ほ

 表記文字としての日本語は以上のようにして形成された、と文科省が認可した教科書が説明しています。
 原形は、漢字にあるようです。
 そこに大和言葉の発音をあてはめていったのでしょう。

 文字表記と発音を区別すれば、漢字を作った中国大陸の人たちと、日本列島に住んだ列島人は、異なった発音の言語を語っていたといえるようです。列島人のことを「倭人」と呼ぶのは、なんか、私には抵抗がありますが、皆さんはどうでしょうか。中華帝国の中華思想の視座の中で列島人を見てしまうことになる、と。
 ここは、そのことを自覚していれば問題ない、といって済むことなのか。

 で、そのように表記文字としての日本語ができたとしましょう。
 では、語順はどうか。

 表記文字としての日本語は、中国語・漢字の影響を受けたせいで、目によって作られた言葉、としてみましょう。
 そうすると、語順もそうなのか、という疑問が出てきます。
 しかし、語順を決めるのは目である、ということは何なのか。言いかえれば、視覚効果、といいますか。

 周知のように、日本人の文化は言葉を使ったものが多かったです。和歌、短歌、川柳、俳句。
 私の印象では、これらは視覚効果が多く取り入れられています。
 そのせいか、現在の日本語の歌も視覚優先の歌詞が多いような気がします。

 ちなみに、息子が英語の時間に英語の歌を一つ覚える、ということで、今月は、なんと「ヘルプ」だそうです。御存知、ビートルズの曲で、作詞はジョン・レノンです。この歌は視覚効果の歌ではないところに特徴があります。

 さて、語順を決める要因は何か。
 といえば、もちろん人間の精神です。
 自然界のほうから言語の語順を設定してくるようなことはないでしょう。
 あくまでも、語順を決めるのは人間の精神です。

 では、その場合、精神とは何を言うのか。
 感情か、思考か。直感か、本能か。

 ヘーゲルは思考が決める、と述べています。ヘーゲル哲学の日本語翻訳語の定番では、思考は思惟と表記されます。

 「思惟の形式はまず人間の言語の中に表出され、また貯えられている。人間が動物と異なるゆえんが思惟にあるということは、今日ではもう当然のこととせられている。
 人間の内心に起るもの、一般に観念となって現れる一切、人間の有する一切の思想には言語が介入する。」『大論理学・上巻1』岩波書店P.8

 ヘーゲルはこのように述べましたが、丸山真男によれば違います。
 日本人は長い間、ヘーゲル哲学のような洋学よりも、中国の学問、たとえば儒教の影響を受けてきました。
 で、儒教によれば、人間と動物を区別するのは、「礼」です。

 では、礼とは何か。
 礼が基準とするものはなにか。感情か、思考か、直感か、本能か。

 私自身は、ヘーゲル哲学の影響を受けたせいか、思考が決定的要因だろう、と思っています。
 ところが、日本語はどうもそうではないようだ、と感じています。

 最近では、英語の語順をそのまま日本語にしてもおかしくないではないか、と思える時があります。

 Let's have lunch.
  食べようぜ、昼飯を。
 

日本語の語順

 投稿者:ウエダ  投稿日:2009年11月 4日(水)08時58分41秒
編集済
  おはようございます、皆さん、植田です。

 息子が中学生になり、英語の勉強が始まりました。
 それで、ときどき英語の勉強に付き合うようになったのですが、しかしそれにしても、あらためて痛感させられるのは、日本語と英語の語順の違いです。

 How many CDs do you have?
どれだけCDを、きみは、もっているか?

 うーむ、これなどは、語順が近いですね。
 動詞と主語が逆なだけです。

 会員の方に日本語の起源に関心を持っている方がいます。
 このサイトを紹介してくれました。
 http://www.geocities.jp/atelier_efraym/

 この話題はのちほどにして、日本語の問題は大きく分けて2つになるでしょう。
 起源の問題と、語順の問題です。
 どちらも興味深い問題です。

 ぼちぼちとこの話題にも入っていきたいと思います。
 

南原、丸山の師弟コンビは、戦後の日本人の対米従属構造の中で、人間宣言の意味を語り合うだけだった

 投稿者:ウエダ  投稿日:2009年11月 4日(水)08時18分26秒
  おはようございます、皆さん、植田です。

 次の話題で書きました。Nサイトです。

天皇が「人間宣言」する前の日本は、どういう日本だったか
 

欲望は悪ではない、と日本人が考えるようになる時

 投稿者:ウエダ  投稿日:2009年11月 3日(火)22時04分14秒
  こんばんは、皆さん、植田です。

 次の話題で書きました。Nサイトです。

仏教が日本人に禁じた「推進力」思考
 

中国がいま経済成長している理由は何か

 投稿者:ウエダ  投稿日:2009年11月 3日(火)21時09分16秒
編集済
  こんばんは、皆さん、植田です。

 低開発国の推進力と、先進国の推進力の違いはなにか。
 戦後の日本は一国にしてこの問題に直面しています。

 終戦から80年代末のバブルまでは、低開発国型の成長。
 以後、先進国型の推進力が必要になっています。

 現在の中国は、低開発国型の成長です。
 官僚が主導しようが、共産党が主導しようが、国民の全体が、先進国並みの生活水準を求めている時、国内に大きな需要が生まれます。あとはいかに生産を効率的・効果的にするか、です。
 それに対し、先進国の場合は、基本的には日常の生活需要は成長というより、水平線です。
 その中でいかに需要と供給を増大させていくか。
 イノベーションとなります。
 イノベーションが枯渇すると、サブプライムローンのように、無理やりに需要を作り出します。

 これらの基本にあるのは何か。
 西洋先進国の場合は、推進力は個々人の自己利益を求める欲求でした。アダム・スミスが国富論で定式した通りです。
 日本人の場合は、個人としての欲望は、仏教の「脱欲」のせいか、アダム・スミス式の推進力は忌避されました。それゆえに官僚主導になった、とも言えます。不比等戦略以外の、仏教思想による官僚主導の後押しです。

 民主党が「脱官僚」したあと日本経済の推進力を探りあぐねているのは、ここに根本的な問題があるだろうと私は思います。
 日本人は、「上から」欲望を与えられないと、誰も個人としては推進できない、と。
 しかしそれなら、今の、たとえばファーストリテイリングのような企業はなにか、となります。
 あるいは楽天とか、オリックスとか、ソフトバンクなどは?
 ちょっと前は、ソニーやホンダや京セラなどがそうでした。
 日本人にもしっかりと私欲があるではないか、と。

 民主党が日本経済を全体としてさらなる経済成長に向かわせるには、推進力を何に求めるか、が一つのポイントでしょう。
 すでに存在する企業は、たとえば太陽光とか、自然エネルギーの開発に向かっています。
 ブリジストンもF−1からの撤退を決めました。タイヤの提供です。今や時代はスピートから環境開発(環境にやさしい技術開発)の競争に入った、と。

 企業としてなら私欲を思う存分発揮できる日本人ですから、民主党は、個人のレベルに裾野を広げるといいでしょう。
 しかし、仏教圏の中で私欲を正当化するというのは、並大抵の仕事ではありません。
 人間とは何か、という基本的な洞察が求められます。

 子供の教育費の支援、学費無料化政策もいいですが、そもそもその財源をつくり出すのは社会全体の富であり、それは経済の成長です。
 具体的な政策と、基本的な経済成長の推進の動力の問題と、両方を押さえていく必要があります。

 今の日本が直面しているのは低開発国から先進国型の経済に脱皮する問題です。
 自然理性人になる絶好のチャンスです。
 

民主党の前進政策と後退政策を天秤にかけると・・

 投稿者:ウエダ  投稿日:2009年11月 3日(火)20時06分2秒
編集済
   こんばんは、皆さん、植田です。

 本日の日経新聞の「大機小機」は傑作です。鳩山政権の現段階における疑念をまったく的確に表現しています。

 「日本株の低空飛行が続いている。一万円をはさみ一進一退を繰り返してきた日経平均は2日、再び9800円台まで急降下した。・・気になるのはここにきて政治要因を低迷の主な理由に挙げる市場関係者が増えてきたことだ。実際、ここまでの政策運営を見ると、鳩山由紀夫内閣は時計を逆戻りさせようとしているのかと疑いたくなるような姿勢が目につく。
 典型は郵政事業の見直しだ。郵政民営化の眼目は大きく2つあった。郵政・簡保で300兆円に上る巨額資金の水門を開け、国債購入以外に民間や市場へ資金供給の太いパイプをつくる。もう一つは全国2万4千の郵便局網を新たなネットワークサービスの拠点にして内需拡大の起爆剤にすることだった。
 元大蔵次官の斎藤次郎新社長は、資金の一部を地域・中小企業金融に回し、郵便局で新たに介護、年金などの公的サービスを始めるという。だがそれなら公社の社長でもできたことだ。郵貯・簡保、郵便局網とも、競争条件を整えた上で、今ある銀行やコンビニなどとの競争にさらし、あくまで自由競争を通じて新金融や新サービスをつくり出すことが民営化の狙いだったはずた。議論の始まった10年前に逆戻りをした思いがする。
 13年前の米軍沖縄普天間基地移設に関する日米合意や日米同盟そのものの包括的見直しを口にする鳩山政権に、米国は不信を強めている。いくら政権交代があったとはいえ、国家外交の歴史を無視し、巻き戻すかの言動は相手の目に奇異に映って当然だろう。
 それ以外でも13年前の住専処理の泥沼を連想させる日本航空の丸抱え再建、早くも新政権のあちこちから出てきた赤字国債の発行容認論と、時代後退を想起する出来事が多すぎる。鳩山首相から聞きたいのは前政権のせいという理由づけではなく、新政権の抜本的な国家再建策だ。
 特に財政危機下での安易な赤字国債容認論は気になる。長期金利は10月にじりじり上昇、株式相場の低迷を誘っている。海外では将来の日本国債のデフォルト(債務不履行)懸念や格下げの妥当性を指摘する声も出始めた。
 日本経済や日本外交の時を止めず、前に進める政策が1日も早く新政権から出てくることを期待する。」日経新聞2009.11.3

 執筆者は「三角」というペンネームの人。
 いや、全文、まったくその通り、という見事な状況分析です。

 鳩山政権の誕生のこの2か月を振り返ると、脱官僚の点では、まったくその通りに動いています。これは大いに評価できます。この姿勢があと20年も続けば、ということは、今年生まれた赤ちゃんが成人式を迎えるころまで「脱官僚」政治がつづけば、その世代は、脱官僚政治が当たり前と思うことでしょう。
 しかし政権交代がマッカーサー憲法から62年がかかったように、もっと時間が必要かもしれません。
 そういえば今日は文化の日、すなわち、日本国憲法の発布記念日です。
 ここは、民主党と、次に続く政権にがんばってもらわねばなりません。

 その一方、民主党がやりたかったのは政権交代だけだったのではないか、と思えるこの2か月です。
 権力を獲得して、何を、どうしたいのか、これが見えません。
 いや、個別的な政策はよくわかるのですが、全体としての推進力となる政策が見えません。
 大きくいって、資本主義社会にするのか、政治家主導の社会主義社会にするのか。ちなみに、官僚主導と社会主義は異なります。結果は似ていても。

 なぜ民主党は「グランド・デザイン」を描けないのか。
 結局、「反官僚」がすべてだった、ということでしょう。

 たとえば、個人の私欲を求める活動が全体としての経済を向上させる、というアダム・スミスの経済学原理論を打ち出して見せろ、です。
 官僚主導による経済成長の時代が終わった今、あたかもその時代に逆戻りするような政策は、民主党がこの問題で何も考えていなかったことの証明です。
 労働者を支持基盤にしてきたことの限界でしょうか。
 労働者が潤うには、企業がまず成長するしかないだろうに、企業の成長を促す国家政策が見えません。
 たとえば、日航は一度、解体させよう、などと。
 日本人の一人一人をしてビル・ゲイツのような企業家精神にあふれる若者に育てるために、文部科学省の教育行政はやめよう、などと。

 もちろん、民主党政権の評価はまだ早すぎます。
 以上は今の時点の感想です。

 いかなるチョンボがあろうと、「脱官僚」さえしっかりと続けてくれれば、当分は、私は民主党を支持します。
 国会での自民党の質問を見ると、ここの大先生たちは、もうすっかり神通力がなくなりました。質問が中途半端すぎて、何の効果もありません。

 日本は、全体として、律令理性からの脱皮を求められています。
 ただ、それを言語として明確に表現できていません。
 私の理性論が日本語言論に登場する環境が整ってきました。
 

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