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こんにちは、皆さん、植田です。
午後三時のNHKラジオニュースが、本日のウォールストリート・ジャーナル紙の社説を報じていました。
昨日、鳩山首相が日米の軍事同盟を見直すと述べたが、これは小さなことではない。
日米が10年以上もかけて決めた2006年の合意文書である。
しかし鳩山首相は、代替案を持っている様子もない。
鳩山首相は、外交だけで日本の安全が維持できるとでも考えているのか?
などなど。
鳩山政権の安全保障問題への取り組みへの疑問がアメリカで次第に大きくなっています。
で、さっそくWSJを見てみました。
ありました。
「Tokyo Defense Kabuki
There's a widening gap in the U.S.-Japan security alliance.
When the U.S. and Japan announced a sweeping military alliance realignment plan in 2006, both governments characterized their relationship as "the indispensable foundation of Japan's security and of peace and stability in the Asia-Pacific region." Yesterday, Prime Minister Yukio Hatoyama paid lip service to the alliance and then told parliament he wants to "frankly discuss" the implementation of a crucial part of that pact, the relocation of a U.S. air base on Okinawa.
This isn't a minor tiff. Mr. Hatoyama's grandstanding endangers the entire 2006 agreement, a complex document that took more than a decade to hash out.
・・・
Mr. Hatoyama may feel that he's simply sticking to a campaign pledge to put more distance between Japan and the U.S. But it doesn't sound like he's thought much about the alternatives. Will Japan spend more on its own defense? Does Mr. Hatoyama think the North Korean nuclear program and growing Chinese military force aren't serious enough to warrant a closer U.S.-Japan relationship? Does he think diplomacy alone can keep Japan safe? These are the questions Japan's new prime minister needs to be asking, rather than putting on a kabuki show on defense.」
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704335904574496433041057944.html
鳩山首相は歌舞伎の演目「防衛」などやっていないで、現実を直視しろ、と述べています。
その通りです。
戦後の日本人は、アメリカ依存に慣れ過ぎて、安全保障問題などまるでないかのように錯覚しています。日本人にとっての安全保障とは、米軍駐留の経費負担であり、米軍機の騒音であり、基地周辺の風俗問題です。
その先にある、現代社会の国家間のパワー・ポリティクスが、これらの問題に遮断されて見えません。
米軍問題の解決は簡単です。
ジョセフ・ナイ氏が先月8日に述べています。
「在日米軍への思いやり予算を打ち切れば、米軍は引き揚げる。日本の防衛費はかさむだろう。沖縄の普天間基地の移設問題は私が国防次官補だったころから15年も停滞している。よりよい解決法があるとしても、さらに15年も無駄にするのだろうか。」日経新聞2009.9.8
戦後の日本人の安全保障問題に関する議論は、ポイントがずれています。
米軍基地の駐留問題だけになってしまいます。
しかし日米安保があろうとなかろうと、日本列島の周囲には諸外国があり、時代によってこれらの諸国と日本国の関係は変わります。ということは、常に、安全保障問題は存在するということです。戦後は、これを日米安保という形で解決しているわけです。
それを米軍駐留だけに問題点を絞ってしまうのは、俗にいう、木を見て森を見ず、です。
もし、鳩山政権が子どもの教育を支援するためと称して、無駄な「思いやり予算」をカットしたとしてみましょう。そうすると、ナイ氏が予告するように米軍が引き揚げるとしてみましょう。
そのとき、戦後の日本人ははじめて自分で日本国の安全保障問題の現実に直面します。
戦後の日本人は、安保のおかげで、このような状況を想像することができなくなってしまいました。いや、本当にそうなってみないと、日本人は状況が理解できないのでしょうか。
ひたすら米軍駐留問題です。
これはあくまでも、安全保障問題への一つの解決法です。
ここをよく考えましょう。
しかし、たとえば福島瑞穂さんあたりは、こういうことよりも、単に「戦争は悪だ」とか、「子供を二度と徴兵させてはならない」とか、考えるのでしょうか。
そうだとしたら、問題の識別がされていないということになります。
世界政府が現実に存在しない現在の国際状況にあっては、安全保障問題は常に存在します。
これと、この状況にいかに対応するかは、別のことです。
徴兵はどこの国もいやでしょう。だから、兵器のIT化が、無人化がどんどん進んでいます。
で、日本の対策ですが、具体的にはこの問題の専門家の皆さんが日夜、検討をしていることでしょうが、ざっと挙げれば、
1 自民党政権が合意した政策を実行する。
2 鳩山政権は普天間基地移設の代替案を早急に出す。
3 アメリカ軍にお引き取り願う。
などが考えられます。
憲法9条問題など、まだまだあります。
それよりも今は、鳩山政権の不感症です。
安全保障問題について不感症であるなら、それは戦後日本人がそうだということです。
なにしろ、8.30では民主党を圧勝させたのは有権者ですから。
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